“魔剣狂狼”

宗像四郎

作者:島村鰐

■設定関連
■プロフィール

 キャッチコピー:“魔剣狂狼”
 キャラクター名:宗像四郎(むなかた しろう)
 性別:男
 年齢:18歳
 身長:180cm
 体重:67kg
 国籍:日本
 血液型:A
 職業:高校生
 趣味:史跡めぐり
 特技:系図の知識
 好きなもの:民俗学
 嫌いなもの:流行
 大切なもの:妖刀“狼牙”
 苦手なもの:不良
 好きな食べ物:お茶菓子
 好きな音楽:宗次郎
 得意スポーツ:剣道
 格闘スタイル:妖刀“狼牙”の記憶
 イメージボイス:?

■外見

 ガクランに身をつつんだ細身の青年。
 優等生然とした美形であるが、線が細いのに加えて弱気な態度が
 いまいち頼りない雰囲気にさせている。
 普段は眼鏡(小さめのオーバルタイプ、マットのダークブルー)を着用。
 妖刀“狼牙”が憑依すると眼鏡が外れ、瞳が赤く輝き、
 表情は冷たく前髪が顔にかかって美形度が大幅アップする。

■背景設定

 初めはわけがわからないばかりだった。
 人を斬る夢。
 目覚めると見知らぬ場所で剣を握って立っている。
 そして目の前には必ず虫の息の被害者。
 世間では連続辻斬りの噂。
 身に覚えは全くないが、自分がやったとしか思えない。

 全てがおかしくなったのは
 祖父の家の倉でこの刀を手にしたあの日から…

 そして何度目かの目覚めのあと。
 初めて夢に抗い、自らの意思で刀を止めた夜。
 己を操っていた妖刀の語ったその目的。

 かつて彼を振るった“友”の仇を討つ…

 恐ろしい怨霊ではあったが、
 かつての“友”の無念を思うその深い悲しみと憤りと無念とは
 少なからず理解できた。

 人を傷つけるのはよくない、しかし「仇」と闘うことで「彼」が成仏できるなら…

 「解った。君の言う『仇』僕も探すことに協力しよう。
  その代わり…必要以上に人を傷つけることはもうさせない」

 時代を超えた奇妙な友情。
 追い求めるは300年前の「仇」の子孫!

 「二人」は「仇」に辿り着くのか?


 始めは系図の調査を頼りに「仇」の手がかりを追うつもりだったのだが、
 もののはずみで「F−1GPWT」参加選手を返り討ちにしてしまい
 なし崩し的に大会エントリーしてしまったらしい。
 四郎のほうは頭を抱えているが、
 妖刀「狼牙」の方は「仇」の子孫ならばこの種の修羅場に姿を現さないはずが無いと
 一人で喜々としている。


<宗像四郎>
 京都のごく普通の高校生、実家が裕福だった関係で
 幼少の頃から古美術品や骨董に囲まれて育ったせいか民俗学的資料に興味を持ち、
 史跡めぐりを趣味とするおとなしい青年。
 祖父の家の倉で古い日本刀を見つけ、それに魅せられたが、
 実はそれは「怨霊」の取り付いた妖刀だった。
 当初は刀の霊に操られて連続傷害事件を起こしてしまっていたが、
 ついに霊の支配を破って刀の霊「狼牙」と対話。
 その思いに感じ無関係の人間を無駄に傷つけないことを条件に
 「仇」を探すことに協力することにする。
 性格は優しく、曲がったことを嫌う正義漢だがいまいち弱気。
 しかし譲れない一線は決して譲らない芯の強さを持っている。

<妖刀“狼牙”>
 江戸時代のとある剣豪の所有していた刀。
 持ち主であった剣豪を斬った「仇」への無念が消えず、現代に至って
 四郎を操り「仇」に再度挑み「友」の無念を晴らそうとしていた。
 「仇」そのものは当然既に他界している過去の人であるため、
 「仇」の子孫が「仇」と同じく剣士であることを信じ
 「仇」と似ていると判断した相手を片っ端から襲っていた。
 しかし被害者の容姿などに統一性が無いことから、あまりその判断は
 的確では無いらしい。
 連続傷害事件を起こしたことを恐れた四郎によってついに止められ、
 四郎を支配するのではなく協力者としてともに「仇」を探すこととなった。
 「仇」を探すたびのうちに、四郎との間に妙な友情が芽生えつつあるらしい。
 性格は豪快で「考えるより動く」派。
 ぶっきらぼうな口の聞き方をするが、根が熱い。
 もともと武器であるせいかどうも相手を傷つけるということに対し無神経なのが危ない。
 今でも時々勝手に四郎を操って暴れようとすることがある。
 実はあまり手入れされていないせいで切れ味は悪い。

<狼牙の「仇」>
 江戸時代の剣豪の一人で、果し合いにより「狼牙」の当時の持ち主であった
 剣豪を殺害。
 「狼牙」があまり詳しく語りたがらないため詳細は不明だが、
 どうも女の人斬りであったらしいと推測される。
 その現在の子孫は実は“悩める天才剣道少女”霧里深雪である。

■格闘スタイル解説

 基本的には素手で闘う世界の中あからさまに凶悪な武器を使うキャラの一人。
 刀を使った通常技はリーチが長く中間間合いでの牽制に優れているばかりか、
 全て削り能力を備えておりガードの上からでも体力を減らすことが可能。
 さらに刀を使った必殺技の殆どはガード不能の判定を持っており遠距離からでも
 容易にガード崩しを狙っていける非常に攻撃面では優れたキャラ。
 反面、キャンセルのかかる通常技が極端に少なかったり、
 長い武器を振るう関係であまり小回りの利く技が無い、
 基礎体力に乏しく打たれ弱いなどの弱点を抱えており接近戦や乱戦を
 苦手とする面はある。

■技関連
■ダッシュ

 クイックステップタイプ。
 やや移動距離が短く、間合いを詰めに行く手段としては重さを感じる。

■通常技

 スタンディングポーズは相手に対して半身、足は肩幅で微妙に腰を落とす。
 刀は右手に持って両腕ともだらりと下げている。

 リーチが全般に長く、発生が早く鋭いが戻りが遅いという技が多い。
 また、キャンセルできる技が極端に少ないのも特徴。
 その代わり、技単体での性能はかなり高い。
 近距離では小回りが利かないので、当然中間間合いでの牽制がメインとなる。
 P系通常技の中と強は刀を使った攻撃となっており、通常技でありながら
 必殺技のようにガードの上からでも体力を削り取ることが出来る。
 P系通常技でも弱攻撃は素手、もしくは刀の柄で殴りつける攻撃であり
 動作が素早い代わりに削り能力は無い。
 一応、Kボタンはちゃんと蹴り技になっている。

しゃがみ強P
 刀を低い姿勢から振り上げる対空技。
 出てしまえばかなり強いのだが後ろ方向には判定が大きくないので
 めくりを駆使してまとわりついてくる相手には苦しい。

しゃがみ強K
 スライディングになっている。
 姿勢はそれほど低くならないが、速くてリーチのある下段技なので使える。

■特殊技

突き (弱P)
 刀を水平に突き出す。
 さすがに連打はできないが隙がなくリーチも長いので
 これでかつかつと押していくのが強力。
 弱ボタンを使った技だが、削れる。

下突き (中P)
 刀を斜め下方向へ突き出す下段技。
 立ちガード不能なのに加え、下方向への判定が非常に強く、
 相手の足払い系の牽制技をばしばし潰してくれる。

■コンビネーションアーツ

 四郎にはコンビネーションアーツはない。

■投げ技

蹴飛ばし (強P)
 捕まえてすぐに腹を蹴飛ばして遠くへ追いやる。
 レバー後ろでは投げることができないので注意。

合気投げ (強P)
 相手の足元を捉えて勢い任せに後方遠くに放り投げる。
 見た目いかにもダウン回避されそうだが、受身は不可能。

■ガードキャンセルアタック

 見た目はしゃがみ強Pの使いまわし。
 発生が早く、かなり頼れる。

■必殺技

絶風剣 (P)
「絶風剣!」
 刀を振り上げ、地面を疾走する衝撃波を飛ばす飛び道具。
 発生はそこそこ早く、弾速も結構あるのだが隙は結構大きい。
 まあかなりスタンダードな性能の飛び道具。

空殺 (P)
「空殺!」
 刀を振り回しながら自分も飛び上がる上昇対空系必殺技。
 実は無敵時間は無いので対空として使うならかなり早めに出す必要がある。
 また、刀を使った必殺技だが、これはガード可能。

居合 (P)
「(構え)ふうう…」
「(攻撃)はああっ!」
 一瞬身を屈めて構えた直後、鋭く踏み込みつつ横一線に刀を振りぬく。
 リーチに優れスピードが速い上になんとガード不能。
 但し始めに身構えるため発生は遅く連続技には組み込めない。
 弱中強で刀の振り方が違い、弱がやや斜め上、中が水平、強は低い姿勢で足元を斬る。
 強のみヒット時にダウンを奪える。
 リーチは中がもっとも長く、だいたいR開始時くらいの間合いで先端を届かせられる程度。
 次いで強、弱の順となっている。

 (P)
「はああああああっ!!」
 飛び掛かって頭上から一気に斬り下ろす。
 この技もガード不能だが、発生の遅さと特有のエフェクトのために反応され易い。
 弱中強の順に飛距離が伸びていくが、攻撃が発生するまでのタイミングは
 どれもそれほど変わらない。
 なお、四郎のガード不能の剣撃はいずれもブロッキングや当て身投げ等で
 取ることができる。

烏魂 (K)
「……ふっ」
 口元に左手の指先をかざし「ふっ」と吹き、ゆっくりと正面に飛んでいく霊魂のようなものを
 打ち出す飛び道具その2。
 射程は短く一番長い強でも開始時の間合いくらいでは届かないほどだが
 隙が非常に小さく弾速が遅いので連携を組むのに使いやすい。

■秘技

瘴気斬 (P)
(暗転)「手加減無しだ!」
(攻撃)「いっけぇえええ!」
 気弾が大きく、多段ヒットする絶風剣だと思ってくれればいい。
 いかんせん地を這っていくのでかわされやすく、使い勝手はよくないが、
 しゃがみ弱K数発から連続技にできるのでなくてはならない技。

■絶技

一線 (P)
(暗転)「…断つ!」
 「居合」同様の低い構えから一気に長距離を突進しながらすれ違いざまに斬る。
 突進スピードが非常に速く、これもまたガード不能。
 ヒット時には横一直線に背景が分断されてズレる演出がつく。
 但し、例によって連続技にすることができないので、殆ど決まる機会はない。

■潜在能力

百物語 (PPP)
(暗転)「やるしかないのか…!」
 低い姿勢で突進し相手を捉えるとメッタ斬りにした上「一線」同様の
 画面が斬撃の軌跡で分断されズレる演出付きの斬撃を二発
 (左上→右下と右上→左下)決めた後「一線」で締めるいわゆる乱舞技。
 これはガード可能だが発生が早く連続技に向く。
 一部のK系通常技からノーキャンセルで連続ヒットする他、
 「居合」にスーパーキャンセルかけてでもつながる上ダメージも高い。
 決定力抜群。

■演出関連
■登場アクション

通常A
 相手と反対方向を向いて立っている。
 刀は鞘に収まって袋の中にある。
 眼鏡をそっと取ると瞳が赤く輝き、同時に刀と体から怪しいオーラが噴出して
 刀を包む袋を燃やしその姿を露にする。
 そして刀を鞘から抜き放ちつつ振り向く。

通常B
 画面外からジャンプで飛び込んでくる。
 着地後のうずくまった状態からゆらりと立ち上がりながら台詞
 「お前が…ヤツか?」

■勝利・敗北時アクション

勝利時アクション
通常A
 瞳の色が通常に戻り、疲れた様子で剣を支えにへたり込む。
 そのまま相手のほうを見て
 「はぁ…はぁ…だ…大丈夫ですか?」

通常B
 演武っぽく刀を振るって決め
 (狼牙)「次は…峰打ちせぬぞ」

通常C
 瞳の色が通常に戻ると、俄かに落ち着きがなくなり、
 周囲をきょろきょろ見た後逃げる
 「は!…そ…その…スミマセーン!」

判定負け時アクション
 その場にへたり込んでふうっと息をつく。
 心なしかほっとしたような表情。

■挑発

 瞳の色が急にいつもの黒に戻り、正気に帰ってしまい、慌てる。
 「…え?う、うわっ!?」

■勝利時メッセージ

一般
「と…とりあえず……逃げよう!」

「はあ…何時までこんな危ない橋渡らなきゃいけないのかなぁ」

「い…痛い…むちゃくちゃ痛い…けどきっと相手はもっと痛い…!」

「(狼牙)案ずるな…峰打ちだ。四郎がうるさく言うのでな…」

「(狼牙)ヤツを殺(と)らねば…死にきれぬ!」

「(狼牙)すまぬな四郎…また無茶をさせたわ」

■ステージ(背景)

 夜の某所河川敷。
 左手が川、右手は土手、画面億が上流で手前が下流。
 ちょうど鉄道の高架橋の下あたりで闘う。
 ギャラリーらしいのはいないが、遠くの車道橋には往来する車のライトが。
 全体に静かなイメージ。