“負け知らずの男”

グレッグ

作者:島村鰐

■設定関連
■プロフィール

 キャッチコピー:負け知らずの男
 キャラクター名:グレッグ・バクスター
 性別:男
 年齢:37歳
 身長:165cm
 体重:78kg
 国籍:アメリカ
 血液型:O
 職業:ストリートファイター
 趣味:野球観戦
 特技:コインを指で折り曲げられる
 好きなもの:ウィスキー、噛みタバコ
 嫌いなもの:小娘
 大切なもの:野球選手カードのコレクション
 苦手なもの:細かい作業
 好きな食べ物:チキン
 好きな音楽:ジャズ
 得意スポーツ:特になし
 格闘スタイル:ボクシングをベースとしたケンカ殺法
 CVイメージ:森山修一郎

■外見

 上背が小さく、寸詰まってはいるが、全身の筋肉が非常に発達しており、
 体形は見事に逆三角形。
 拳、足が妙に大きく、やや末端肥大気味。
 黒人。
 縦にくしゃっと潰したような顔をしており、
 糸のように細い目の上に額が棚のようにせり出している。
 口は真一文字に大きく、顎は大きく四角張っており、
 黒い顎鬚が岩に生えた苔のようにびっしりと生えている。
 頭髪は無い(ハゲなのだが、一応自分でも剃って手入れしている)。
 平らな頭頂部と、異常に太い首、発達した肩が合わさって、
 綺麗な台形のシルエットを描いている。
 古ジーンズにスニーカー、薄汚れたワイシャツの胸元をはだけ、
 左手首にはごつい腕時計をしている。

■背景設定

 ハリーとグレッグは少年時代からの悪友、というか腐れ縁である。
 大学進学の時点で一度は分かれたものの、軍隊で再び再会、
 ハリーの離婚を機に共に軍を辞めた彼らは以後ストリートファイターとして
 ニューヨークの裏町で「負け知らず」の異名を欲しいままにする。
 ハリーの方は35才で死んだ元妻の忘れ形見を引き取り
 ストリートファイトからは遠ざかったが、
 かたやグレッグは37歳にして現役、未だに「負け知らず」で通っている。
 ついでに、未だに独身。
 性格は本来世話好きで説教好きだが、親しくないものにまで
 熱心に干渉するわけでも無いのでハリー以外には
 それほどうるさがられているわけではない。
 技を出すときに「カッ!!」という痰を切るような気合を発する癖があり、
 これが婦人方の間では評判が悪いらしい。
 今回、一大格闘大会の開催を知り、旧友のハリーを
 半ば無理やり引き連れて参戦。

■格闘スタイル解説

 ボクシングをベースとしたケンカ殺法。
 ボクシングが基本ではあるが、何しろケンカ殺法なので蹴り技や組技、
 ローブローやらダウン攻撃なども当たり前に行う。
 リーチは短いが判定が強く回転の速い通常技と、
 低い・速い・短いの三拍子揃ったジャンプ、
 多数の強力なコンビネーションアーツを持つ生粋のコンボキャラ。
 ともかく中間距離から近づくまでは我慢を強いられるが、
 接近戦になってからの爆発力、ラッシュ力が強力極まりない。
 その分、コンボの精度などの操作上の難易度が付きまとう
 テクニカルキャラである。

■技関連
■通常・システム動作

ダッシュ
 グランドステップ型。
 移動中の姿勢が低く、色々な技の下を潜り抜けることができる。
 移動距離は若干短めなので移動手段としては使いにくいが、
 近距離戦時に織り交ぜることによってラッシュを継続するのに力を発揮する。

■通常技

 全体的にリーチは短いが、動作がコンパクトで使い易い技が多い。
 ボクサーだからと言って蹴り技が少ないなんてことはなく、
 あまりリーチ的に優れてはいないがきっちり蹴り技も使いこなす。
 リーチに難がある以上牽制技として使うものは少なく、
 コンビネーションアーツや接近しての固めに組み込んで使うことが殆ど。
 また、何気にジャンプ攻撃が強いのも格闘スタイルを後押ししている。


近距離立ち強P
 左スイングアッパーカット。
 発生が早く、キャンセルがかかり、キャンセルのかかる通常技ではもっとも威力が高い。
 だが、実戦ではコンビネーションを使うことが多いので、あまり目立たないかもしれない。

遠距離立ち強P
 右ストレート。
 比較的リーチが長く、真正面に対する判定が非常に強い。
 持続が長めな代わりに発生までに微妙なタメがあるので、
 相手の前進に対して置くように使う。

しゃがみ強P
 リフトアッパー。
 真上に対して判定が強い。
 地対空攻撃はこれが主力になる。

しゃがみ弱K
 判定などが弱いわけではないが、連打キャンセルがかからないのが痛い。

ジャンプ強P
 斜め下に向けてストレートを突き出す技。
 攻撃判定が大きく、生半可な対空技なら正面からぶっ潰す勢いの強力な飛び込み技。

ジャンプ強K
 斜め上に向けて蹴る。
 こちらは真横からやや斜め上に向けて強く、空中戦に重宝する。

■特殊技

特殊技

ライトフック  +弱P
 素早い右フック。
 他のキャラで言う近距離立ち弱Pといった感じの技。
 連打が効かないのだが、モーション自体が素早く、
 ここからのコンビネーションアーツがあるので割と多用する。

チョッピングライト  +強P
 大きく振りかぶって打ち下ろすしゃがみガード不能のパンチ。
 発生が遅くモーションも目立つのだが、ガードされても隙は小さく
 コンビネーションへの派生もあるので割と使い易い攻撃。

ステップインアッパーカット  +強P
 半歩踏み込みながら伸び上がるような右アッパーを放つ。
 ヒット時には相手が軽く浮く。
 上へ伸びた部分の判定が遠い間合いでの対空技として使える。


コンビネーションアーツ

 コンビネーションアーツは細かいものも含めると非常に数が多い。

立ち弱P→中P
 ワンツーパンチ。
 弱Pの部分は連打可能。

立ち弱P→中P→中P→強P→強P
 上のものの続き。
 ワンツーパンチからレフトフック→右ボディボロー→左スイングアッパーとつなげる。
 全段にキャンセルがかかり、最後の攻撃がヒットすると相手は浮く。

立ち弱P→中P→中P→+強P
 レフトフックからチョッピングライトに行く派生。
 チョッピングライトは当然しゃがみガード不能な上に単体で出すものよりも発生が早く
 レフトフックからきっちり連続でヒットする。
 但し、ヒット時には叩きつけダウンになり派生も出ない。

+弱P→中P→強P→強P
 ライトフックから上のコンビネーションの三段目につながる。
 初段が全キャラのしゃがみ状態に当たるのが利点。

しゃがみ中P→中P→強P(+強P)
 下段のローストレートから左アッパー→右ストレートとつなげる攻撃。
 最後の右ストレートの威力が高く、ヒット時にはふっとばしダウンを奪える。
 だが、最後は6+強Pにすればしゃがみガード不能のチョッピングライトが出て
 こちらはヒット時に叩き付けダウンで足元に倒すことができるため、
 基本的には毎回こちらで構わない気がする。
 一応、ストレートでフィニッシュした方がガードされた場合の隙は小さい。

立ち弱K→強P→強P
 足元を踏みつけるような下段キックから右ボディブロー→左スイングアッパー。
 初段は一応立ちガード不能だが、リーチが非常に短い。

立ち弱K→+強P
 こちらはストンピングからチョッピングライトに連携する。
 下段から中段の強力なコンビネーションだが、連続ヒットはしない。
 このチョッピングライトもヒット時には叩きつけダウンで派生技が無いバージョン。

+強P→強P
 こちらはチョッピングライト始動でスイングアッパーにつなげるコンビネーション。
 単体で終わるよりも隙が小さくなるのが利点。


ガードキャンセルアタック

 「爆弾」で反撃する。

■投げ技

クリンチブロウ  or+強P
 相手に抱きついておいてボディにパンチを連打。
 レバガチャとボタン連打でヒット数とダメージが上がる。

足払い  or+強K
 けたぐりを食らわす。

■必殺技

無呼吸連打  +P
 一呼吸のうちに無数のパンチを連続して叩き込む。
 弱から強になるにつれヒット数が増えるほか、中と強は攻撃の前に軽くステップインする。
 中攻撃以上からキャンセルで連続技になり、ヒット時に相手はダウンしないが、
 隙が小さく続けて攻め立てることが可能。

爆弾  +P
 いわゆるワンインチパンチ。
 リーチは短いが発生が素晴らしく早く、威力が高い。
 ヒットすると相手は豪快に吹っ飛んでダウンするが、このとき食らい判定が残っている為、
 画面端ならさらに追撃も可能。

ターンパンチ  +K(ホールド可)
 くるりと回転しながら踏み込み、その勢いで振り向きざまに重いフックを放つ。
 発生が遅い分硬直が短く、画面端ならヒット後地上通常技がつながるほど。
 また、移動中の姿勢が低く、食らい判定が小さいので潰されにくいのも魅力。
 ボタンをホールドするとパンチを出さないフェイントに変化する。

ミキリカウンター  +P
 両手ぶらりのポーズ中に上半身に打撃を食らうと、紙一重で見切ってかわし
 超高速のコークスクリューパンチで反撃する当て身技。
 反撃部分のリーチが長い上に攻撃発生が早く、発動すればまずガードされることはない。
 反撃部分がヒットすると相手は錐揉み回転しながら盛大に吹っ飛ぶ。
 多段ヒットし威力がかなり高めなのが売りだが、勿論投げ技と飛び道具には効かない。

ブロックダッシュ  +K
 十字ブロックでガードを固めたまま前方へ走る。
 上半身は常に打撃防御状態になっており、攻撃を何発でもガードしながら
 突進することができる。
 足元は無防備且つ移動終了時には若干隙があるが、それほど大きなものではない。
 ここから専用の派生技などがあるわけではなく、移動距離もそれほど長いと
 いうわけでもないが、機動性に難のあるグレッグにとってはありがたい技。
 なお、この技のガード状態は通常の立ちガードとほぼ同じで、必殺技などには
 体力を削られるほか、ガード不能技なども勿論防ぐことはできない。
 また、この技のガード状態からガードキャンセル攻撃を出すこともできない。

スウェーバック  KKK
 状態を後方へ反らして攻撃をかわす特殊動作。
 食らい判定が極端に小さくなるので、密着状態からキャンセルで出し相手の割り込み技を
 すかして隙を作る、といった使い方ができる。
 ここからは専用の派生技が出る。

バイパーファング  スウェーバック中に弱P
 振り子のように上体を戻しつつの左打ち下ろしパンチ。
 しゃがみガード不能でヒットすれば叩き付けダウン。
 カウンターヒット時には相手がバウンドして浮く。
 ちょっと隙が大きい。

ファントムクロウ  スウェーバック中に中P
 上体をそらしたまま、半ば無理矢理気味に上空を薙ぎ払うような右フックで反撃。
 リーチが短い、というよりも密着でも相手が何もしていなければ殆ど空振りしてしまうのだが、
 上方向には食らい判定が無いままなので状況限定で対空技になる。
 無理に使う必要は無い技。

タイダルウェイブ  スウェーバック中に強P
 思い切り振りかぶった状態から勢いをつけて打ち抜く右ストレート。
 発生が早く通常技キャンセルスウェー→最速タイダルウェイブがコンボになる。
 相手の技をかわした時の反撃としては安定行動。

■秘技

ハートブレイク  +P
 少し身構えてタメを作ってから繰り出すコークスクリューパンチ。
 地上ヒット時は相手を長時間行動不能状態にすることができ、
 さらに追撃が狙える。
 画面が暗転するまでのモーションが長く発生は遅い為、
 連続技に組み込むことはできないが、暗転してから攻撃までは速いので、
 間合いが近いと暗転を見てからガードが間に合わない。
 ガードされた場合の隙はやや大きいので、バクチで使うのは危険。

全てが“爆弾”  +K
 連続で重いパンチを繰り出しつつ前進していく技。
 空中ヒットでは当たり方が安い、突進距離は長くない、
 無敵時間は攻撃発生直前までといった性質なので、
 主に地上での連続技に使う。
 ガードされても隙が無いので、相手次第では連発もあり。

■絶技

ナックルボマー・連続爆破  +PPP
 まず「爆弾」で動きを止め、食らってひるんだ相手のボディに
 重いパンチの高速連打を浴びせる。
 フィニッシュはコンビネーションアーツ(弱P→中P×2→強P×2)のラストと同じ
 右ボディアッパー→左スウィングアッパー。
 フィニッシュブローがヒットすると相手は縦回転しながら高々と吹っ飛んでいく。
 初段が相手に振れた時のみ二発目以後が発生する。
 リーチは短いが攻撃発生が早く、初段発生後まで無敵時間があり、
 コンボ・割り込みどちらにも使い易い。
 但し、ヒット時に相手を固定するタイプではなく、初段が空中ヒットしてしまうと
 それ以後の攻撃は殆ど空振りしてしまい膨大な隙を晒してしまうので、
 対空技には使えない。

■潜在能力

ビーストスタンピート  +PPP
 気合を入れるモーションの後、全身が金色に輝きだし
 一定時間パワーアップするステータスアップ系の技。
 具体的には攻撃力上昇(通常の1.2倍)、若干の移動スピード上昇に加え、
 全ての通常技・特殊技がキャンセル可能になり、さらに必殺技の戻りモーションを
 別の必殺技でキャンセルすることが可能になる。
 これにより普段は作れないような連携、連続技を組み立てることができる。
 制限時間はあるが、出して損をすることは無いので、使い忘れないように。

■演出関連
■各種アクション

登場時アクション
通常A
 左手で右肩を抑え、右腕をぐるぐる回して肩をほぐす。
 「…フン」or
 「プロのファイトっての、拝ませてやるぜ」

通常B
 ワンツーのシャドウを見せ、指先で挑発
 「来な!」

特殊
vsハリー
 グレッグ:拳の関節をぽきぽきと鳴らしながら
 「いつもどおり、捻ってやラァ」

 ハリー:肩をすくめ、笑う
 「ひゅぅ!(口笛)抜かせ!」


勝利時アクション
通常A
 シャドウの後、ファイティングポーズのまま指先を左右に振り
 「ちっちっちっ」

通常B
 片手をポケットに突っ込み、残った手で地面を指差しながら
 「そのままねんねしてな」

通常C
 片腕を上げて力瘤を出し、
 「Yeah!!」


敗北時アクション
判定負け時演出
 でかい掌で顔面を覆ってうなだれる
 台詞無し

削りKO時演出
 「どちくしょおおお…」


挑発
 肩をすくめて首を左右に振って見せつつ
 「おいおい、大丈夫かい?」

■勝利時メッセージ

一般
「サンショは小粒でもピリリと辛ぇとよ。知ってたか?」

「オレの連打は止まらねえ!割りこむスキなんざやらねえよ!」

「“負け知らず”の通り名は伊達じゃねえって事よ!」

「俺の技は確かにボクシングだがよ、
 ケンカで足出しちゃあいけねえなんてルールは無ぇぜ?」

「スロー過ぎて欠伸が出るぜ?」


特殊
vsなのは
「ストリートを甘く見てねぇか?体育の授業でやるスポーツとは違うんだぜ?」

vs夏香
「くぉのじゃじゃ馬が!全く末恐ろしいぜ…」

vsあずみ
「結構ケンカ屋の面してんじゃねぇか。腕前は十年早ぇってとこだがよ」

vsパン
「腕白なのは結構だが、かあちゃんの言うことは聞いとけよ?」

vs乙姫
「いい面構えだ。路上勝負するにゃあ未だちょこっと、甘ぇけどな」

vsフォックス
「名前が売れてるからにゃあ、それなりの理由があるってこった。ソンケイしろよ?」

vsフェイ
「中国拳法ってヤツぁ、何でこうかたっくるしいのが多いのかね?」

vsロイ・ベーカリー
「プロボクサーだろうが、ストリートじゃルーキーてわけだ。俺のが強い!」

■ステージ(背景)

 ニューヨーク裏路地、深夜。
 ストリートファイトの賭け試合用リング、周囲にはガラの悪い感じのギャラリーが
 夕方以上に多数。