“怜鋭の刃”

浅宮南乃

作者:エル

■設定関連
■プロフィール

 キャラクター名:浅宮 南乃(あさみやなんの)
 年齢:16
 身長:168cm
 体重:50kg
 国籍:日本
 血液型:AB型
 職業:学生
 趣味:なし
 特技:なし
 好きなもの:独り
 嫌いなもの:群れ、馬鹿、お節介なヤツ
 大切なもの:なし
 苦手なもの:しゃべること
 好きな食べ物:なし
 好きな音楽:ショパン
 得意スポーツ:なし(タバコを吸ってるので体力がない)
 格闘スタイル:鉄拳

■外見

 青味がかった黒髪の少女。
 きれいな顔立ちをしているが、目が合うとゾクッとするような、
 かなり冷めた瞳をしている。
 赤いタンクトップでへそ出し、その上から黒基調の革ジャンを着込み、
 黒いハーフグローブを付けている。
 ボトムはローライズジーンズで左の膝の部分が擦れている。
 靴は黒い編み上げブーツ。

■背景設定

 「……つーわけで、族どもが変な抗争始めちゃって、近所の被害も
 深刻になっちゃってんですよ」

 但野は少しでも目の前の少女の気を引こうと、滑稽なほど大げさな身振りで
 話をしていた。

 場所は、クラブ。
 高級な店ではない。
 どちらかといえば、近所の不良たちのたまり場といった感がある。
 目の前の少女も、未成年にも関わらず昼間から堂々と酒を頼んで、
 タバコを吹かしている。
 店内に咎めるものはいない。
 但野は、タバコも酒も、どちらも口にはしていなかった。
 酒は家で飲むこともあったが、タバコはどうも口に合わない。
 髪を赤く染めてはいるが、どことなく人の良さが漂っている。

 「うちの生徒も、皆、怯えてます」

 但野の話は、学校の生徒が、近所の暴走族の抗争に巻き込まれていると
 いうものだった。
 この前も、無関係な生徒が襲われて重傷を負っていた。

 少女は但野の話にあまり興味を示した様子はない。
 冷めた目で但野の顔を見ている。

 「ホントに教師も警察も役に立たないったらありゃしません」

 そう言ってしまった後で、但野は「しまった」という表情を浮かべた。
 慌てふためいて、両手を振り、頼まれてもいないのに謝罪する。

 「あっ、いや、すんません、南乃さん」

 「別に」

 南乃と呼ばれた少女は、前髪をかき上げた。
 南乃の父親は警察官だった。
 だが、そんなことはどうでも良い、とでもいう風に、タバコを口にくわえた。

 「関係ない」

 そっけない返事。
 こうして話しかけていることさえ、鬱陶しいに違いない。

 「それに族に襲われるヤツは、ソイツが弱いだけ」

 もともとつるむのも好きな性質でもない。
 彼女の言葉を借りれば、「関係ない」。
 そう、関係ないのだ、彼女には。
 世間がどうなろうが知ったことじゃない。
 関係なく、そして、くだらないことなのだろう。
 但野が相手にされないのに纏わりついていることが、奇跡的なのだ。

 南乃は立ち上がった。

 但野は、やはり南乃の機嫌を損ねてしまった、と思った。
 確かに、南乃は不機嫌そうな表情だった。
 呼び止めようとして、但野は南乃の視線の先にあるものに気づいた。

 彼の視線の先では、柄の悪そうな少年たちが、気の弱そうな少年を囲んでいる。
 和んでいるような雰囲気はない。
 不良が金でもたかっているのだろう。

 クズどもめ。

 但野は不快になった。
 但野も学校では不良のレッテルを貼られている。
 授業もサボるし、他校の不良たちと喧嘩もする。
 だが、弱いものを餌にするヤツらは断固として許せなかった。
 不良たちの根性を叩き直してやろうと、拳を固めた。
 そして、同時に顔から血の気が失せた。
 不良たちの恐喝を見つけたのは、自分より、南乃の方が先だ。

 やばい。

 と、思い至った時には次の瞬間には、南乃が火の点いたタバコを、
 不良たちのリーダー格と思われる少年の頭に押し付けていた。

 絶叫を上げて、転がるリーダー格の少年。
 南乃は、恐喝されていた少年をかばうように後ろに下がらせる。
 つるんでいた不良たちが怒声を上げながら、南乃を取り囲んだ。 

 「あっちゃ〜、やっちまったよ。ったく、南乃さん、停学中だから、
 派手にやったらヤバイのによぉ」

 但野は手を顔に当てた。

 いっつも、冷めた顔で、何事にも無関心なのに。

 関係ない。馬鹿馬鹿しい。弱いヤツが悪いんだ。
 やられる方が馬鹿なんだ。って言って、アレだよ。

 まあ、これだから、南乃さんから離れられないんだけど。

 但野が応援に駆けつけるまでもなく、もう不良たちは仲良く床に転がっていた。

■格闘スタイル解説

 通常技は繰り出すモーションが小さく、出も速い。リーチも適度で判定も強い。
 通常技の性能は全キャラ中随一といっても良い。
 また、立ち技のほとんどに残像エフェクトがかかっており、
 その技のキレの鋭さを演出している。
 これに対して必殺技は直接的な攻撃力を持ったものは当身系の技のみ。
 その他は飛び道具吸収、崩し技、体力回復など、通常技、コンビネーションの
 補助的なものがほとんどである。

■技関連
■ダッシュ

 ステップタイプ。

■通常技

 全体的に出が速い上、判定が強く、非常に性能が良いものが多い。

ジャンプ中K
 めくり性能が高い。めくって、コンビネーションへ繋ぐのが基本。

■特殊技

+強K
 前に踏み込みながらの回し蹴り。
 出は遅めだが、技後の隙は小さく、当てた場合はヒット、ガードを問わずに有利。
 コンビネーション始動技でキャンセル可能。

■コンビネーションアーツ

 南乃はコンビネーションアーツが主体のキャラ。
 起き攻めや上下二択、固め狙い、間合いを離して仕切り直しと、
 その用途用途に応じたコンビネーションを数多く持っている。

弱P・弱P・弱P・弱P・中P・中P・強P

+強K・強K

しゃがみ弱K・しゃがみ弱K・しゃがみ弱K・弱K・弱K・中P・強P

弱P・中P・中P・中K・強K

中K・中K・中K・しゃがみ弱K・しゃがみ中K・しゃがみ強K

中P・中P・中K

中K・+中K・6+中K

強P・強P・+強P

■投げ技

投げ捨て  (or強P)
 放り捨てる。

弁慶砕き  (or強K)
 相手の脛を蹴る。

天地殺し (画面端で壁を背にしてor+強P)
 画面端限定。相手を壁に叩きつけて、背面肘打ちを叩き込む。

膝地獄  (相手を画面端に追い詰めてor+強K)
 画面端限定。相手の首を掴んで壁に押し付け、腹に膝蹴りの連打を食らわせる。
 ボタン連打で威力増加。

■ガードキャンセルアタック

 裏拳で相手を殴ってダウンさせる。

■必殺技

天拳ドレイン  (+P)
 片腕を前に差し出す。
 手のひらに飛び道具が当たると、そのまま握り潰して吸収、
 体力を少量回復する。
 設置系飛び道具にも有効(設置されている飛び道具に腕を突っ込めば体力回復)。
 なお、当たり判定はあるが、攻撃力自体は0。
 弱中強の違いは、硬直時間と体力の回復量。

死線カウンター上段 (+弱K)
 相手の攻撃を見切って反撃する。
 飛び込み攻撃と打撃系の必殺技に反撃することができる。

死線カウンター中段 (+中K)
 飛び込み以外の立ちガード可能な通常技に反撃できる。

死線カウンター下段 (+強K)
 しゃがみガード可能な通常技に反撃できる。

威圧マキシマム (+P)
 全身から闘気を立ち昇らせて相手を威圧し、一瞬無防備状態にする崩し技。
 ステップから使ったり、すかし飛び込みから発動したりと使い方は多い。
 成功したらコンビネーション等で追撃していくと良い。
 出始めに無敵時間があり、対空や反撃にも有効。

縮地チェックメイト (+PorK)
 移動技。
 Pで前進、Kで後退する。
 出始めから無敵時間があるが、移動後に隙がある。
 飛び道具をすり抜けての接近や、追い込まれた時の逃げぐらいにしか使い道はない。

■秘技

鉄拳ブリザード (+K)
 投げ以外の攻撃に反撃して、ボディブローを叩き込む。
 相手は崩れ落ち強制ダウン。地味だが、威力はピカ一。

居竦ロータリー (レバー1回転+P)
 相手を威圧して、行動速度を遅くする特殊投げ。間合いは狭い。

■絶技

冷却ヒーリング (+PPP)
 体力を徐々に回復していく。放置しておけば体力満タンにまで回復する。
 攻撃判定は無く、回復中は無防備。
 また、PPPで、回復をキャンセルすることができる。

■潜在能力

激怒クーラー  (+P)
 発動後一定時間、攻撃力が1.7倍になり、通常技に削り性能がつく。

■演出関連
■登場アクション

通常A
 鬱陶しそうに前髪をかき上げる。

通常B
 吸っていたタバコを地面に捨てて火を踏み消す。
 「邪魔」

■勝利・敗北時アクション

勝利時アクション
通常A
 「はぁ……」
 くだらないといった感じで、肩をすくめる。

通常B
 「アンタ、暇人?」
 前髪をかき上げる。


敗北時アクション
判定負け時アクション
 後ろを向く。

■挑発

 懐からタバコを取り出して一服。

■勝利時メッセージ

(一般)
「くだらない」

「はぁ……」

「うざい……」

「二度と顔を見せないで」


(特殊)
vsアルシャンク
「ピエロ?」

vs榊
「鬱陶しい」

vs霧里深雪
「捨てちゃえば?」

vs大宇宙
「うるさい」

vs黒沢五慈羅
「豚?」

vs有馬
「めんどくさい」

vsモニカ、紗雪
「ばーか」

vs香港マフィア、暦、涅槃
「どうでも良い」

vs雑賀
「興味ない」

vsゴードン
「…………」

■ステージ(背景)

 血のような真っ赤なペンキで『one for All, All for one』と殴り書きされた壁のある歩道。