“静寂の淑女”

トリーネ
(トリーネ・ヴィリバルト・クリストフ)

作者:ササジマン

■設定関連
■プロフィール

 キャッチコピー:静寂の淑女
 キャラクター名:トリーネ・ヴィリバルト・クリストフ
 性別:女
 年齢:19歳
 身長:155cm
 体重:45kg
 国籍:擬装用に10種類ほど取得(出身はルクセンブルグ)
 血液型:O(RH+)
 職業:傭兵(レスキュー専門の連絡員、上等兵扱い)
 趣味:料理、お菓子作り、アート鑑賞、スケッチ
 特技:悪い予感に限り良く当たる
 好きなもの:風呂、暖炉、動物、雪景色
 嫌いなもの:昔の記憶、昔の自分、他人を思いやらない人
 大切なもの:仲間、今の自分、ロイドから貰った言葉
 苦手なもの:冷房、人付き合い、凝視されること
 好きな食べ物:クッキー、アップルティー、バームクーヘン
 好きな音楽:特に無し(静寂を好む)
 得意スポーツ:アイススケート、カーリング、徒競走
 格闘スタイル:カールギルド暗殺術

■外見

 金髪黒眼の白人女性。
 腰まであるストレートロングヘアーは前髪を横に流して額を出している。
 体格は同年代の女性に比べれば小柄な方で華奢。
 幼児体型とは言わないもののスリーサイズもそれほど豊かではない。
 上着は冬用の軍用コートみたいな形で、腰部分は皮製のベルトで締めている。
 下に履いてるのはキュロットパンツと皮製のロングブーツ。

■背景設定

<ショートストーリー>
 カールギルドのカフェテラス。
 テーブルを囲んで青年二人と背の低い少女が会話を交わしている。

 「格闘大会・・・かぁ」
 「正直、俺は反対なんだがな・・・」
 「まだ言うとんのかい、ロイド?」

 彼女はメンバー内では正規の実動員ではなく、連絡員である。
 またロイドにとっては昔助けた人質でもあった。
 こういった厄介事に極力絡ませたくないというのが彼の本音だ。

 「まあ俺らがどうこう言っても今更だけどな。
 トリーネ、お前はどうなんだ?」
 「え?・・・あ、私?」
 「ああ、本当に嫌なら圭さんも辞退をしてもいいと言っている」

 トリーネは沈黙した。
 自分の実力は分かっているつもりだ。
 しかし世界大会となると、半端ではないレベルの人間が多いはず。
 それに自分はついていけるのか?
 メンバーのお荷物にはならないだろうか?
 いろいろなことが頭の中を駆け巡っては消えた。
 しかし・・・

 「私・・・出る。出てみる」

 トリーネは思い切って自分の胸の内を言い放った。

 「出る。自分を試してみたいし・・・」
 「およ?聞いたかロイド!?トリーネからの返事は『OK』や!」
 「!?・・・意外だなぁ」

 意外かぁ・・・。
 そう、自分でも驚くほど自分が変わっていくのを感じる時がある。
 あの絶望の底で死にたいと切実に思った時、
 『死ねばいいなんて言葉、簡単に使うな!!
 生を受けたことに無意味なことなんて、この世には無い!!
 ・・・もう一度言ってみろ、俺がお前を殺してやる!!』
 真剣に怒ってくれたロイドの一言で私は救われた。
 何でもいい、何かに取り組んでやり遂げる。
 それが私なりの恩返しだと思っている。

 「それに・・・」
 「ん?なんじゃトリーネ?」
 「な、何でもない・・・。独り言よ・・・」

 それに、これもきっかけにしてまた自分を成長させたい。
 そうすればロイドにも・・・、きっと・・・。


<設定>
 傭兵派遣機構カールギルド戦災救助小隊「ティアバスターズ」の連絡員。
 幼児期のころから両親による虐待を日常的に受けており、
 7歳のときに目の前で両親は猟銃で自殺。
 その後、孤児院に引き取られてもいじめ、虐待を受け続けていた。
 13歳のときに孤児院を脱走。そのままのたれ死ぬ直前だったときに、
 傭兵部隊とテロの戦闘に巻きこまれたことから人生が一変。
 自分をかばい、重傷を負ったロイドから生きることを諭される。
 彼が神楽坂にスカウトされ入隊すると、自分も志願。
 その後5年で、カールギルド暗殺術をロイドと共に極めるまでに成長した。
 過去のこともあり、性格はおとなしく物静か。
 喜怒哀楽の激しい人間ではなく、
 笑うとき、怒るときも少し表情に見えるぐらいで感情を表に出さず、
 後、かなりの照れ屋&付き合い下手なので、なんとなく陰のあるイメージ。
 (当然、ロイドに対しての秘めた思いを伝えることなど出来るはずもない)
 プライベートではみんなの暴走歯止め役、および保護者のような存在。

■格闘スタイル解説

 後出し型の消極的戦闘タイプ。
 リーチはないもののすばやい通常技と、
 主にカウンターに特化した必殺技を備えている。
 速攻でラッシュをかけるような感じではなく、
 あまり動かずに相手の出方を待ち、反撃で稼ぐのが得意分野。
 それゆえにこっちから攻撃を仕掛けるのはあまり得策ではなく、
 相手に待たれると辛い部分も。

■技関連
■ダッシュ

 ランタイプ
 可もなく不可もなく、普通の使い勝手。

■通常技

 技の軌道は直線的で癖が無く、出るのが早い。
 反面、威力は軽めで判定も若干弱い。

■特殊技

稲妻  (中P)
 手刀を頭上に掲げ、真垂直に振り下ろす中段技。
 ダウンは奪えないが、ここから必殺技につなぐことが出来る。

■コンビネーションアーツ

弱P×2→中P→強P→各種必殺技
 弱攻撃から繋ぐ、スタンダードなコンビネーション。

弱K×2→中K→強K→各種必殺技
 弱攻撃から繋ぐ、スタンダードなコンビネーション。

■投げ技

風車  (or強P)
「それっ」
 足を相手のつま先に引っ掛け、手で背中を軽く押して転ばせる。
 相手は前のめりにダウン。

裏風』  (or強K)
「それっ」
 足を相手のかかとに引っ掛け、手で胸元を軽く押して転ばせる。
 相手は仰向けにダウン。

■ガードキャンセルアタック

■必殺技

螺旋  (タメP)
「させない!」
 上昇しつつ、下から斜め上に衝撃波を纏った手刀を繰り出す。
 弱、中はそれほど隙がないものの、ダメージが少なく、無敵時間も無い。
 強の場合2ヒットし、技発動時は無敵だが空振るとかなりの隙ができる。

 瓦解  (強螺旋後K)
 「せいっ!」
  螺旋が終わった後に、衝撃波を纏ったかかと落としを放つ追加技。
  空中でヒットすると相手を地面に叩きつける。
  (地上の場合は強制ダウン)
  終了後の隙が螺旋よりも少ないので、
  地上でガードされたり、空振り時の回避技に使用できる。

闇鎌  (弱K)
「(発動時)来る・・・?」「(成功時)上よ!」
 下段打撃専用当身技。全クラスの打撃技対象。
 当身判定中は足を開脚して腰を落とし待機。攻撃が無いと元に戻る。
 成功すると残像を残しつつ、相手の上に小ジャンプして叩き付け蹴り。
 若干出が遅く、対応によってはガードされることもある。攻撃は中段判定。

夜霧  (中K)
「(発動時)来る・・・?」「(成功時)こっちよ!」
 中段打撃専用当身技。全クラスの打撃技対象。
 当身判定中は手を腰横に添えて待機。攻撃が無いと元に戻る。
 成功すると残像を残しつつ、相手の背後に高速移動。
 相手の技硬直によってはここから連携につなぐことも可能。

鏡牙  (強K)
「(発動時)来る・・・?」「(成功時)読めた!」
 上段打撃専用当身技。全クラスの打撃技対象。
 当身判定中は手を上に曲げて待機。攻撃が無いと元に戻る。
 成功すると残像を残しつつ相手の背後に移動し、首筋に手刀を放つ。
 打撃ではなく、完全な当身投げなので相手は回避、ガードできない。

■秘技

乱桜  (タメPP)
「見える・・・!」
 螺旋を3連続で弱、中、強と放ち、瓦解で止めを刺す。
 一度当たると後も連続ヒット。回避された場合の隙はやや大きめ。

黒影  (KK)
「これで終わりよ・・・」
 当身技の亜種。腕を自然に下ろし、前傾姿勢で構え。
 その状態で投げ以外のあらゆる攻撃がヒットすると、
 いったんバックステップ後、トリーネが相手方向に低姿勢の高速突進を行い、
 相手に体当たりした瞬間、背後にすり抜けそのまま片腕を掲げる。
 その後、頭上にかざした片腕を振り下ろすと、
 相手の体がダメージアクションをおこしながら上へ吹き飛ぶ。
 当身の受付時間は若干短いものの、
 突進はほぼ瞬間移動と思えるぐらい早く、技中は無敵。
 ガードされても大きく跳ね返るので相手は反撃しにくく、
 からぶった場合でも画面端にいくとすぐ行動可能となるので隙が無い。

■絶技

止水  KK
「・・・・・・ッ!!」
 行動束縛技。発動すると画面が暗転し、
 ゲームスピードが10カウントの間4分の1にダウンする。
 自分と残り時間はこの制限を受けない。

■潜在能力

ラストアタック  (PPP、その後任意のコマンド)
「もう容赦しない・・・」
 いわゆるオリジナルコンボ技。
 画面反転中に通常、特殊、必殺技のコマンドを入力すると、
 反転終了後に入力した技を前進しながら繰り出す。
 技の硬直は皆無となり、通常連携できない技でも連続技になる。

■演出関連
■登場アクション

(一般)
 両手を胸に当て
 「やっぱり苦手だなあ・・・こういうの・・・」


(特殊)
vs神楽坂
 神楽坂、トリーネを指差し
 「どこまで伸びたか見てやるよ、さあこい!」
 トリーネ、指を前に組みもじもじしながら
 「あ、はい・・・。では、お願いします・・・」

vsロイド
 トリーネ、指を前に組みもじもじしながら
 「・・・真剣勝負、だからね」
 ロイド、そのまま構える
 「・・・しょうがない、付き合うよ」

vsヒンツ
 ヒンツ、腕をブラブラさせ、だらしない立ち方で
 「ケッケッケ、タダじゃやられねえぜい♪」
 トリーネ、頭を抱えつつ呆れ顔で
 「・・・もう少し、大人になってよ」

vsアレナ
 トリーネ、ちょっと困ったような感じで構える
 「アレナちゃんか・・・」
 アレナ、にこにこしながら
 「やっほー、おねーちゃん♪」

vs巨乳キャラ
 恥ずかしそうに頬を染め、
 相手の胸を遠慮しがちにチラチラと見つめる。
 「・・・・・・・・・・・・・・・」
 その後自分の胸元を覗いて落胆。

vs悪人系
 緊張と恐怖を押し殺すように顔を横に振り、相手を見据える。
 「あなたは許さない・・・!!」

vsボス系
 対峙しておろおろしているが、顔の前で両手を握ると
 「・・・大丈夫、もう、昔の自分じゃないもの!!」

■勝利・敗北時アクション

・勝利時アクション

(一般)
 へたっと座り込んで
 「よ、よかった・・・。大事に至らなくって・・・」


(特殊)
vs神楽坂
 びっくりしながら
 「え・・・?あれ・・・?・・・ど、どうしたんですか、一体!?」

vsロイド、ヒンツ、アレナ
 心配そうに見つめ
 「だ、大丈夫!?ごめん・・・」

vs悪人系
 苦しそうに胸を押さえ、搾り出すように声を出す。
 「なんで、そんなこと・・・・・・できるのよ!?」

vsボス系
 体が脱力し、力なくその場に座り込み
 「これで・・・私も、一人前かな?」


・判定負け時アクション

(一般)
 無言でくずおれる。
 「・・・・・・」

■挑発

 その場で深呼吸し
 「はあっ・・・、はあっ・・・。大丈夫、まだやれる!」

■勝利時メッセージ

(一般)
「知らない人と話すのは、まだちょっと慣れないなあ・・・」

「ご、ごめんなさい!加減、できないもので・・・」

「駄目だなあ。私・・・・・・」


(特殊)
vs神楽坂
「強くなってる・・・!?あ、圭さん、大丈夫ですか!?」

vsロイド
「やっぱり加減してたんだ。ううん、いいの。付き合ってくれてありがと」

vsヒンツ
「・・・もう。少しはしゃんとしてよ」

vsアレナ
「ごめんねアレナちゃん、怪我は無い?」

vsなのは
「私もあなたもまだまだこれから。いつかは実るよ、きっと」

vs深雪
「私からは何も言えない。でも取捨選択するのは、いつでも自分自身」

vsロイ
「憎しみを向けるだけじゃあ、結局心はそのままなんですよ」

vsモニカ
「・・・綺麗な人。私なんか、かなわないなあ」

vsミュー
「・・・!!・・・・・・あ、あの。・・・と、とりあえずごめんなさい!!」

vs悪人系
「いつも苦しむのは無力な人だけなのに・・・」

vsボス系
「・・・やったよ。圭さん、ロイド、ヒンツ、アレナちゃん」

■ステージ(背景)

 ガイア共和国ヘブンズヒル第2ビジネスストリート。
 センタービルには大きなモニターが据え付けられ、
 選手の様子や宣伝CMがリアルタイムで映し出されている。
 その両脇のビルには大会宣伝の垂れ幕やアドバルーンが出され、
 ガードレールと緑樹には派手な飾りつけが施されている。
 道路は交通規制が敷かれており、整理に追われる警備の後ろで、
 スーツ姿のビジネスマンが仕事そっちのけで熱い声援を送っている。
 時間帯は昼過ぎ。